想像以上に警戒心が強かった不倫相手

30代の夫婦

 

依頼者は結婚8年目を迎える30代の男性。

 

2人のお子さんを育てている最中で、会社役員としてバリバリ働き、仕事もプライベートも順風満帆な状態。某有名メーカーの役員で、仕事では役職がついているため、お金にはかなり余裕のある生活をしていました。

 

そのため、これまでプライベートでは夫婦ともに知人らのパーティーなどに行き、多くの友人たちと交流をもってきたとのこと。

 

あらゆるジャンルの職業の人と出会い、知識や見識を広げてきたようで、その中には大手有名企業の社長さんらもいた様子。
旦那さん、奥さんともセレブな生活をしていまいた。

 

旦那さんが奥さんを不審に思ったのは、結婚7年目を迎えた1年ほど前から。

 

仕事の忙しさが増し、残業や外でのつきあいが増えてきて帰宅時間が遅くなったり、休日出勤も続くようになってきたそうです。

 

奥さんも仕事をもっている傍ら、子育てを続けていましたが、旦那さんがあまり家にいない状態が続くと、自分も外出する機会が増えていったそう。

 

奥さんは帰宅時間が遅くなったときは「外で食事をしてきた」と言って、自宅でも料理をしなくなっていったようです。

 

「妻の様子がおかしい、浮気でもしてるんじゃないか?」と思った旦那さんは、奥さんの外出先での様子を細かく聞いたそうですが、奥さんは「友人と会っている」の一点張り。

 

パーティーで知り合った知人の経営するレストランに寄ってみた、知人の経営するブティックで買い物をした、といった理由をつけては衣食をまかなっていたそうです。

 

奥さんの服装やメイクが豪華で派手になっていることに気付いた旦那さんは明らかに「他の男性の存在」を疑い、探偵事務所に依頼をしてきました。

 

性別に限らず、浮気をしている人間は相手によってファッションなどが変化するケースがあります。

 

特にわかりやすいのが年齢差がある場合。旦那さんが急に若めの服やアクセサリーを身につけるなどする場合は浮気の兆候かもしれません。

浮気調査1回目

浮気調査をする探偵

 

調査は男性と女性の2名で行い、奥さんが外出している際の様子を確認することから始めました。

 

まずは、奥さんが「今度の週末に○○さんのレストランに行ってくる」と言ったことから、その日に調査を実施。

 

調査員が奥さんを追跡すると、その言葉どおりレストランに行って女性の友人と食事をし、その後車に乗って2人で女性宅の高層マンションに入っていきました。

 

部屋に入るところまでを望遠カメラで撮影しているため、女性と一緒に部屋の中にいたことは確定。帰宅する18:00には部屋から1人で出てきたものの、浮気をしているような様子はありませんでした。

 

浮気調査2回目

その後、旦那さんは事実を確認したものの、奥さんのクローゼットから貴金属が出てきたため、「やはり浮気をしてるはず。」と疑い、さらなる調査を希望してきました。

 

奥さんはもともと快活な性格で容姿端麗、しかし、その性格から誰にでもモテるため、若い頃は多くの男性とつきあいがあったようで、中には奥さんに遊ばれたという人もいたとか。

 

旦那さんは奥さんの交友関係の広さに、やはり他の男性の存在を疑っていました。しかし、その後の調査を続けても女性と一緒にはいるものの男性の姿は見えず。

 

その調査とは裏腹に、奥さんのクローゼットはブランド物が少しずつ増えていく結果に。調査員は旦那さんと話を詰めていき、なんとしても結果をとるということで合意しました。

 

浮気調査3回目

探偵事務所としては調査員を総動員し、奥さんの追跡調査を実施して浮気の事実を確認しようとしました。

 

そして、その手がかりとなったのは、奥さんの友人の女性。

 

あるとき、奥さんと会った直後に友人の女性を追跡すると、ある男性と接触していることがわかりました。

 

カフェに入った友人の女性と男性。2人の会話を調査員が聞いていると、そこにはやはり浮気を疑わせるようなやりとりがあることが判明。

 

男性:「○○(奥さん)はこっち(男性)に本気なのか?あれは俺に飽きたら手のひら返して慰謝料でもとるくらいのことはやるから。」

 

友人の女性:「今のところ本気みたいだけど、様子変わったようなこと言ったら連絡するからね。」

 

その後、カフェでの会話の中から、奥さんがある男性と関係を持っていることがわかりました。

 

調査員はその後、友人の女性を集中的に調査し、会話の内容をできるだけ聴取して浮気につながる内容を把握していきました。

 

浮気に隠された真実

奥さんの友人の女性は頻繁に男性と会っていることが判明。

 

聴取した会話から、その男性こそが奥さんの浮気相手であることは想像でき、男性は会社を経営する社長であり、奥さんがよくパーティーに行った際に出会った相手であることもわかりました。

 

奥さんが相手の男性に惚れこんでしまい、男性はお金と時間をかけて奥さんとの交際を続けていた模様。

 

しかし、奥さんは恋愛に至った男性と結婚などは考えず、あくまで「遊び」として付き合うというスタンスでいた様子。

 

男性はそのことに最初から気付いていたため、奥さんが「自分の財産なども狙っているのではないか?」と不信感を抱いたまま交際を続けていたようです。

 

そのため、2人で会うときには必ず関係を悟られないように友人の女性をつけ、車も友人女性のものを使い、決して追跡されないよう対策をとり、奥さんの普段の会話までをチェックしていたようでした。

 

奥さんが男性との関係でモメた場合、その性格や思考から「慰謝料を請求したり会社や知人などへの迷惑行為に出る可能性がある」と判断して浮気対策の先手を打っていたのです。

 

浮気調査としての失敗

街の景色

 

相手の男性は会社の社長として、お金も権力も人脈もある人。

 

そのため、浮気相手の奥さんに対しても万全の対策をとり、決して2人が会っている場面を悟られないよう警戒していました。

 

車で奥さんを追跡しても決して男性との接触を悟られないように、途中で車を変えたり、人ごみの中にうまく紛れ込んだりと、追跡が困難な状況を作ります。

 

通常、浮気をしてる男女が警戒するといっても、「周囲に知っている顔がないか」「会社の人間や知人にバレないか」程度の警戒をします。

 

しかし、この男性は周囲にSP並みの人を配置し、浮気の事実を隠すのはもちろん、浮気相手が手のひら返しに出た場合までも想定して対策を練っていました。

 

調査員は追跡を重ねても「決定的な浮気の証拠をとることができません。」

 

友人女性と男性の会話を聴取しても、音声データとしてハッキリと録ることができず、事実は確かなものながら、「証拠はつかめない」状態が続きました。

 

浮気の確たる証拠は、裁判上の離婚理由にあたる「配偶者に不貞行為があった場合」なので、2人が会ってホテルに出入りしてるシーンを撮影しなければなりません。

 

もしくは、2人が恋人の関係にあるということを証明するため、デートしているシーンなどを回数を重ねて撮る必要があります。

 

メールや通話履歴、プレゼントなども「浮気相手から送られたもの」であることを証明できれば、何らかの手立てはできます。

 

しかし、このケースでは、調査の回数を重ねても、そのいずもれも「証拠としてとることはできず」、結果として浮気を証明することはできませんでした。

 

旦那さんは回数を重ねても成果の出ない調査と判断し、打ち切りを希望。探偵事務所としても成功報酬を得ることなく、調査を終えるという結果になりました。

 

浮気調査のその後

オフィスの風景

 

契約が終了してのち、2か月ほど経過して旦那さんから連絡があり、離婚することになったと伝えられました。

 

奥さんが浮気をしていることは確実なので、旦那さんはハッキリと問い詰めたそうです。

 

奥さんは開き直ったように浮気を認めましたが、その男グセを直したり反省したりする様子はなかったとのこと。

 

浮気相手の男性も本気ではないことから、奥さんはおそらく今後ひとりで苦しい生活を強いられることになるだろうと話していました。

 

浮気調査に100%成功するという保証はありません。

 

その際に大切なのは、探偵事務所と「成功報酬や調査料金についてきちんと契約をしておくこと」でしょう。

 

探偵事務所と依頼者が最もモメる原因となるのは「成果の出ていない仕事に対して高額な料金が発生すること」です。

 

成功しない調査とは「証拠がとれない調査」ですから、依頼の際は「どういった成果に対していくらの調査料金がかかるか」を契約書をもとに決めておきましょう。