双方の温度差が7ヶ月のドロ沼調停へと

それでも浮気しますか?自営夫と妻の7ヶ月ドロ沼調停の結末は

 

38歳の女性から連絡があり、旦那さんが浮気をしているので証拠をつかんでほしいとの依頼を受けました。

 

まずは面談して現状を聞くことにして、依頼者の家庭の状態や旦那さんが浮気をしていると思った原因などを聞いていきます。

 

依頼者の奥様と旦那さんは結婚12年目。

 

2人のお子さんを育てながら昼はパートで働いている状態。旦那さんは建築に関わる仕事をしていて、知人の男性に手伝ってもらいながら個人で事務所を開業しているとのこと。

 

年齢は42歳、自分で仕事をとって経営してるため、お金も仕事も安定して良い生活が送れていたようです。

 

しかし、仕事が軌道に乗って時間とお金に余裕ができ始めると、生活が少しずつ変化していきました。個人で仕事をとってくるため、営業にかなりの時間を割くようになり、帰りが遅くなることが続いたのです。

 

金銭的な余裕は人間を浮つかせ、時には狂わせることはよくあります。特に大きなお金に慣れていない方ほど舞い上がりがちに。

 

個人事業、小規模法人の社長は孤独な場合も多く、ストレスと寂しさを紛らわせるため女遊びに走るケースがよくあります。

 

最初は残業やら接待やらで帰りが遅くなっていると思っていた奥様。

 

帰宅が遅れても、食事は家でとっていたのが、その生活リズムが崩れ始めて、ほとんど外食になっていきました。

 

そして、休日も仕事に出ていくと言って出かける日が重なり、家にいる時間がどんどん減っていくようになりました。

 

あるとき、奥様が旦那さんの車で子供たちを郊外のある場所へ連れていった時のこと。

 

カーナビをつけて目的地を登録しようとした際に、目的地履歴の中に自宅や職場から2時間ほど離れた場所があることが判明しました。

 

奥様はその目的地の住所をスマホで検索すると、ラブホテルの名前が出てきたことに驚き旦那さんが浮気していることを疑ったようです。

 

浮気調査は予想外の早い展開に

それでも浮気しますか?自営夫と妻の7ヶ月ドロ沼調停の結末は

 

ラブホテルに履歴が残っていることから、調査員は浮気が確定的なものと判断し、奥様から旦那さんに関する詳しい情報を聴取。

 

顔写真や車、会社の所在地などを聞いて、調査対象者に関するデータを集めました。

 

奥様に対しては調査のプランを説明し、旦那さんの浮気が常習的であることから、すぐに調査をしようと提案。奥様は依頼にきたその場ですぐに調査の契約を結び、週末にさっそく浮気調査をすることを希望しました。

 

不安な気持ちを抱えた依頼者様の多くは、できるだけ早期に調査から結果までを進めたい気持ちがあるものです。

 

最近は多くの探偵事務所が、即日の契約や調査依頼にも対応しているのでスピーディーに進めることも可能ですね。

 

まず、探偵事務所では本調査をする前に必ずといっていいほど事前調査をしてある程度の情報収集をします。

 

このケースでは、旦那さんが個人事務所を経営しているという点から、職場を特定し、旦那さんの日ごろの仕事の状態を調べることにしました。

 

午前10:00ころに会社に行くと、旦那さんの車が駐車してあり、事務所で仕事をしている様子が窓ごしに確認できました。

 

依頼の翌日には奥様が旦那さんに特殊機材を携帯させているため、この日はすでに旦那さんの行動が確認できるようになっています。

 

奥様から連絡を受けて、旦那さんが職場にいるということを確認していたため、まずは旦那さんの様子を見ることができました。

 

事前調査から本格的な追跡へ

事前調査なので、ある程度の情報を集めたらその日はそこで一時撤退する予定でしたが、午前11:00を過ぎたころ、旦那さんが会社を出て車に乗り込むのを確認。

 

調査員はそこから事前調査を少し続行してみようと判断し、旦那さんを追跡してみることにしました。

 

この判断が吉と出ます。

 

もちろん、奥様にその場で連絡して状況を伝えると、旦那さんは「今日は営業とかは出ないから帰りも早いと言っていた。」というのです。

 

浮気は断定できませんが、昼食をとるために外出するか、急きょ取引先と会う予定が入った可能性などもあるため、事実確認をすることにしました。

 

旦那さんは会社を出ると、郊外へ向かって車を走らせ、30分ほどしたところでレストランに入りました。どうやら昼食をとる予定だったようで、その後帰社するのか営業へ出るのかしばらく様子を見て判断することにしました。

 

しかし、旦那さんがレストランに入った5分後に、ある軽自動車がレストランの駐車場に停まり、そこから20代とおぼしき女性が姿を表すと、店内に入って旦那さんと同じ席に座るのを確認したのです。

 

女性はカジュアルな服装で、仕事関係の人ではない様子でした。

 

レストランの窓ごしに確認すると、旦那さんと会った際に軽く手を振り、「待った?」といったような動作をしたのが見てとれました。

 

この女性と旦那さんの関係性を確認したいと思ったため、調査員はその場で待機し、2人の様子を確認。すると、食事をしたあとで、2人はそれぞれの車にのって同じ方向へ向かっていくことがわかりました。

 

この方向こそ、奥様がカーナビの履歴で確認したラブホテルの住所地。

 

調査員はすぐに2手に分かれて、1名が近道を行って先回りしラブホテルで待機。もう1人が追跡して行動を確認するという手法をとりました。

 

密室で過ごした5時間

約15分後、案の定2人はラブホテルへ向かっていることが判明したため、先回りした1名がカメラを回して撮影状態に。

 

2人がやってくる様子をラブホテルの駐車場からカメラでとらえ、部屋に入って行くところまでをおさえることに成功しました。

 

驚くことに、その後5時間も2人は部屋から出ずに、一緒にいて、日が暮れはじめたところでホテルを出ました。

 

ホテルの駐車場に車が駐車している時間、部屋番号、2人の部屋の出入りを含めて、その日で完全な証拠が撮れてしまいました。

 

ここまで早く決定的な証拠にたどり着けたケースは珍しいです。

 

7ヶ月に渡るドロ沼調停の結末は

それでも浮気しますか?自営夫と妻の7ヶ月ドロ沼調停の結末は

 

証拠を見た奥様は怒り心頭で、すぐに離婚を決断。

 

まずは旦那さんに対して協議離婚の条件をつきつけます。旦那さんの年収はおよそ750万円。そこから慰謝料250万円、養育費毎月12万円、生活費毎月10万円などを算出しました。

 

その他、負の財産となる住宅ローンはすべて旦那さんがもつこと、預貯金などは等分することとしました。

 

奥様は離婚を想定してすでに弁護士と相談済みで、この条件に絞っていたようです。

 

しかし、これを聞いた旦那さんは一度は謝罪するも、この金額に合意せずに協議離婚はもつれることに。奥様はすでに臨戦態勢をととのえていたので、すぐ調停の手続きを済ませて決着をつけようとしました。

 

まずは調停が始まって双方の主張がなされ、奥様の離婚の条件がつきつけられます。

 

これに対して旦那さんは金額に対する反論はもちろん、浮気が一時的なものであって、家庭を壊して離婚する意思はなかったと主張しました。

 

軽い気持ちが重大な事態を引き起こす

怒り心頭の奥様と、つい軽い気持ちで浮気をした旦那さん。

 

2人の気持ちには相当な温度差があり、調停が始まって以来、夫婦の関係はドロ沼化していきました。旦那さんは本当に軽い気持ちの浮気だったようですが、浮気が家庭を崩壊させる事実をまったく理解せず、事の重大さに気付いていませんでした。

 

そのため、調停が2回、3回と続いてお互いの主張を言い合っても、旦那さんは混乱したまま離婚したくない理由や、浮気をさせた妻にも原因があるなどと抵抗しました。

 

かなり大変だったのは、調停の場よりも、帰宅してから言い合いが続き、家の中が裁判所のような状態になっていたことです。

 

強気になった奥様は旦那さんを論破し続け、怒りをぶつけました。

 

旦那さんは離婚を回避したいと思いながらも心身ともに疲れ、家庭内の状況を収拾できなくなっていきました。

 

そして、ついに7か月間にわたる調停と家庭の混乱で、旦那さんは気持ちが折れ、奥様の条件を受け容れて離婚することになりました。

 

このケースは、軽い浮気がどれほど重大な事態になるかを表したものといえるでしょう。

 

軽い浮気が、その後数か月間のドロ沼状態に陥る原因を作り、心身ともに疲れ果て、その後の人生を経済的にも苦しめることになるという典型例です。